素敵な理想の間取りを考える・・・
家づくりのなかでも、一番ワクワクするところ。
でも設計って、素人には難しい・・・そう思う人が大半です。
せっかく注文住宅を建てるのだから、設計士さんや住宅会社に完全にお任せしてしまうのではなく、ぜひ間取り設計についても積極的に参加してくださいね。
自分で考えを整理し、設計士さんたちに意見や要望を伝えることで、よりよい家づくりにつながります。
間取りを考える前にやっておくべき2つのこと
間取り考える前に2つの準備が必要です。
それは予算とスケジュールが明確にしておくこと。
- 予算
- スケジュール
予算を具体化せよ!
予算というのは具体的には、いくらまでならローンを払っていけるか。ということです。
世帯収入と支出を考えて、無理なく生活できるようでなければ家どころではありません。
現在賃貸で支払っている額よりも上がってしまう場合は本当に支払い続けられますか?
例えば、住宅ローンで35年支払うとしたら、銀行に対して、お金を毎月支払い続けなければなりません。
また持ち家は、不動産取得税・毎年の固定資産税・将来的なメンテナンス費を貯める等の必要経費があります。
いくらまでなら、支払い続けることができるのかということを家族できっちりと話し合っておく必要がありますよ!
ちなみに我が家は、夫婦共働きであるため、当時住んでいた賃貸の支払い(月額約11万円)とほぼ同じくらいの額の住宅ローンになるところを予算上限としました。
スケジュールを具体化せよ!
スケジュールというのは、具体的にいつまでに入居したいか。
子どもの年齢によっては、学校の転校等を伴うかもしれません。
今まで住んでいた環境から抜け出して、新たな世界に入っていくこととなります。
そのため、いつまでに生活できるように持っていかなければいけないか考える必要があります。
ゴールが定めたら、後はどう進めていくかを調整するのみです。ゴールを決めることから考えるといいですよ!
間取り作業前にこの2つをきっちりご家族で話し合い、意見を合わせておきましょう!
間取りの図面について何もわからない方へ
次に間取りを描く図面についてお話しします。
県民共済住宅は木造住宅で、扱うのは尺モジュールというものです。
尺モジュールは0.91mを基本単位としています。
日本では畳の大きさ(1畳=182mm×910mm)を基準にしてきた習慣があるため、今も尺モジュールを採用している建築会社が多くあります。
建築業界でよく使われる方眼紙では、四角の一辺の大きさが9.1mmになっています。2マスで一畳、4マスで一坪の大きさになります。
自分で間取りを考えるときにも役立つので、ぜひ一度手に取ってみてください!
とりあえず、尺モジュール、一畳、一坪の大きさのイメージをなんとなく掴んでおくと、間取りを考えるのに役立つだけでなく、家具の配置を考える時にも強い武器になるので、確認しておきましょう!
よくわからなければ、恥ずかしがらずに設計士さんに教えてもらってくださいね!知らないことは恥ではありませんよ!
家の外の配置から考える
僕が実際に行った配置を考える流れが下記①~⑥です。
- ・図面の間取りは、北を上にすること
- ・ゾーニングはまず、家、庭、車庫などを含めた全体の配置から行う
- ・駐車場は車が出し入れしやすい形状・高さなどを検討して、配置を考える
- ・駐車場は乗り降りや洗車のことを考えて、3m×6mほどの広さを確保する
- ・お客さん用の駐車スペースが必要かどうか、自転車置き場をどうするかなどを考える
- ・庭が欲しい、家庭菜園をやりたい、物置を置きたいという場合、そのためのスペースを図面に落とし込む
大まかにゾーニング
ここまでできれば、次はいよいよ家の中をゾーニングしていきましょう。
ここでは一般に多い家の広さとして、2階建・35坪の家を例に考えてみます。
大雑把に丸を書き込んで、「ここを玄関」「ここがリビング」「ここが寝室」という具合に、だいたいの位置を決めていきます。
設計士や住宅会社と打ち合わせをするときには、自分でゾーニングしたものを見せながら話をすることをオススメします。
よくある建ててから後悔するパターン
・玄関かリビングにコート用クローゼットをつくればよかった…
・コートをかけるところがないから、いつもリビングの床に置きっぱなし…
・玄関収納は天井いっぱいのトール収納!
たっぷり入るし、扉がミラーだから広々と見えていいけど、小物を置く場所がない…
・階段下収納の中に小窓か照明を付ければよかった。
家族みんなが過ごしやすい家をつくるための考え方は、いろいろある意見をひとつにまとめやすいというメリットがあります。
大切なのは、実際に住んでみていかに住みやすいかということです。
住みやすい家をつくるために、意見がぶつかりあうとしても、希望は全て出しあったほうがいいでしょう。
注文住宅なら「できないかも」と思ったことでも実現できる部分が多くあります。
何十年と住む家ですから、満足できる話し合いをしてくださいね。