ALCの壁に塗装するべきなのか?
県民共済住宅で外壁を選ぶ際に人気なのが、旭化成のALCヘーベルパワーボードですね。
耐久性、断熱性、遮音性、防火性、耐震性、メンテナンス性の観点から、コスパが優れている点を以前の記事でお話ししました。
外壁の塗料の色についてもこだわって選んで家づくりができます。
そして、塗料も選択して、個性的なお家作りをすることができます。
僕は旭化成のALCヘーベルパワーボードの「ジーファスタイル75」を選び、大橋化学のシャイニートーンが標準選択でした。
さらに吹付オプションで「デュラ光」をやってもらいました。
というのもALCは耐候性が弱いため、水に強くないので、塗装をすることで弱点・デメリットを潰していく必要があります。
当初はALCの壁を使えば、塗装はいらない、オプションで何十万もかけてまで塗料するメリットがわかっていませんでした。
一般社団法人ALC協会が示している『ALCパネル取付け構法標準・同解説』があります。
そこには、一般事項の中の留意点として「ALCパネルには、防水処理または仕上げを施すことを原則とする」と明記されており、
外壁塗装によって防水性を高めることが求められています。
ALCパネルは工場から出荷されて、販売されているものは塗料は塗られていません。
そのまま外壁として使用した場合、防水性が弱く、あっという間に劣化していきます。
内部に水が侵入し、防水シートの隙間から入り込み、内側から時間が経つ程劣化していくのです。
最終的には基礎の劣化によって、台風時に家が崩壊というケースもゼロではありません。
そのため、ALCヘーベルボードを選択した場合、塗料をすることは将来かかるコストを考えると必須といえるでしょう。
今支払うお金を減らしたことで、将来ボロボロになった外壁を直すなんてことになったら…
ちなみに、「シャイニートーン」という名前は製造元の大橋化学で使っている名前ですが、
旭化成は販売店で大橋化学の「シャイニートーン」を「イベリアン」という名前で売っているとのこと。
つまり、県民共済住宅で使われている塗料は旭化成ネームでいえばイベリアンのことを指しているようです。
シリコン系+光触媒という太陽光と雨で自然にきれいになることを謳っています。
ホームページでは20~25年の耐久性があると書いてありますね。
我が家で取り入れた「デュラ光」はオプションで追加費用がかかっています。
県民共済住宅では、205.5㎡の外壁にかかった費用が、246,600円です。
デュラ光て何?
デュラ光は、ヘーベルパワーボード純正塗料「イベリアン(TL)」「プリティアン」「グランロック」の一部色と組み合わせて使用する光触媒コーティング材とホームページに記載があります。
光触媒により、太陽光が当たることで壁面の汚れを分解します。
また、雨水が汚れ物質の下に入り込み、自動的に洗い流す効果があります。
耐用年数は30年でイベリアンと同等のため、先に劣化してしまうこともないようですね。
県民共済住宅の設計士さんとの会話の中で、よく分からないし、オプション費用がかさむので、削ろうかと思っていましたが、
後から効果を知り、先行投資という意味でつけてよかったと思っています。
外壁の塗料でお悩みの方は、将来のための先行投資と考え、後から大金がかかって直すのでいいのでしょうか?
僕ならば、予防的にやっておくことをおすすめします、というかやっていました。
綺麗な外壁を維持する上でも高いパフォーマンスを発揮しますし、是非検討してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。では!
(参考)
デュラ光の特長
1.耐用年数が長く安心
<長期耐用型>
デュラ光の耐用年数(防汚効果を発揮する年数)は、30年相当です。アクリルシリコーン系塗料(イベリアン(TL)、プリティアン、グランロック)の耐用年数以上ですので「下地塗膜がまだ大丈夫なのに光触媒効果が消えてしまう」といった心配がありません。またデュラ光は、汚れは分解するが下地塗膜は傷めないという製品設計となっています。これにより、下地塗膜の上に保護層なしで塗装を行うことができるようになっており、塗り替え対応も可能です。
※ベースの仕上げ塗料(イベリアン(TL)、プリティアン、グランロック)の耐用年数そのものを高める効果はありません。塗り替えの目安はイベリアン(TL)の耐用年数(30年程度)、プリティアン、グランロックの耐用年数(20年程度)となります。